第29回日本SIDS・乳幼児突然死予防学会学術集会 第29回日本SIDS・乳幼児突然死予防学会学術集会

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オンデマンド配信期間:2024年3月1日(金)正午~2024年5月7日(火)(予定)


オンデマンド配信プログラム一覧

※単位対象は現地受講のみです。オンデマンド配信視聴での単位取得はできません。

総会

紹介文

総会

学会の沿革、5歳未満の突然死症例数と学会員数の過去30年間の推移、学会名改称(日本小児突然死予防医学会)に至る経緯を紹介。収支決算、学会員アンケート結果、学会雑誌の電子化開始を報告。委員会・WG活動報告、学術集会開催予定、次年度の開催概要についても概説。

特別講演

セッション 演題名 名前 所属
特別講演 Ⅰ 小児のてんかんと突然死の知識
紹介文

特別講演Ⅰ(是松先生)

埼玉医科大学総合医療センター小児科 是松聖悟教授のご講演、内容はてんかんにおける突然死、その危険因子、抗てんかん薬の安全な使い方、学校での対応に関するガイドラインを作成中であること、てんかん診断における脳波や画像診断の是非や適応、いずれもてんかん専門医に送る前に日常の小児科一般外来で明日から使える内容です。非常に簡潔でモヤモヤしていた知識が一掃され講演後はすっきり整理されていたことに驚きます。ぜひ受講いただき明日からの診療にお役立てください。

是松 聖悟 埼玉医科大学総合医療センター小児科
特別講演 Ⅱ 死に至る可能性のある小児腹部救急疾患
-開腹歴のない腸閉塞
紹介文

特別講演Ⅱ(家入先生)

乳幼児期における腸閉塞の隠れた脅威とその対策が習得できる大変貴重な講演である。特に腸重積に代表される乳幼児期に見られる症状が外科的介入が必要な絞拒性腸閉塞を示唆していることが示された。突然死のリスクも高く臨床的症状の早期認識と正確な診断の重要性が示された。救急医療を担う臨床医は必聴の講演である。

家入 里志 鹿児島大学大学院医歯学総合研究科
小児外科学分野

教育講演

セッション 演題名 名前 所属
教育講演 Ⅰ 乳幼児の肺発達とSIDS
紹介文

教育講演Ⅰ(大田先生)

講演では乳幼児の命を脅かす原因不明の死に焦点を当て、特に肺発達障害の影響とその背景に迫ります。呼吸器系の病理から見えるリスク要因、医療技術の進歩がもたらす救命率の向上とそれに伴う新たな課題、さらに母体の喫煙や受動喫煙が乳幼児の肺に及ぼす影響について、最新の研究成果を解説いただきました。早産や低出生体重児の増加、未熟な肺の発達段階での慢性肺疾患の発生といった現代が直面する課題に焦点をあて、予防策や対策の必要性を学びました。乳幼児の健康と命を守るための知識と理解を深める絶好の機会です。

大田 千晴 東北大学大学院医学系研究科
発達環境医学分野
教育講演 Ⅱ 小児の脳死下臓器提供における関係機関との連携について
-不成立例の検討から
紹介文

教育講演Ⅱ(荒木先生)

小児の脳死下臓器提供の律速因子の一つに指摘されてきた被虐待児の除外に関して、2022年にガイドラインが改定された。本講演では改定内容の紹介とともに、虐待児からの臓器提供のあり方について海外との比較も交え、多職種連携によるアプローチの重要性が強調された。

荒木 尚 埼玉県立小児医療センター
外傷診療科
教育講演 Ⅲ 外傷例における血液凝固・線溶の病態について
紹介文

教育講演Ⅲ(岡本先生)

外傷後に見られる大量出血や輸血とその合併症であるDICの複雑なメカニズムに焦点を当て講演いただいた。出血によるショック状態や輸血による希釈障害がどのように血液凝固異常を引き起こし、治療戦略にどのような影響を与えるのかを解説し、最新の研究成果を基に臨床現場での具体的な対応策や治療法の選択についても解説いただいました。この講演は、救急医療に携わる医師や看護師、医学生にとって必見の内容で、外傷治療の理解を深め、患者ケアの質を向上させるための貴重な機会です。

岡本 好司 北九州市立八幡病院
教育講演 Ⅳ Real World Data から眺めた救急医療と外傷死
紹介文

教育講演Ⅳ(石原先生)

教育講演IVでは小児と成人救急の両方の領域で活躍されている石原先生が、日本における外傷の現状について実際の症例を交えてわかりやすく紹介しています。日本の外傷データバンクを用いて、日本の小児の外傷の現状、年齢別の原因についてレビューし、その中でも死亡事例を詳しく検討しています。予測生存率の高かった症例から、日本と海外の外傷治療の現状について考察し、今後の外傷診療の形について述べています。また、予防可能な不慮の事故を防止するための取り組み、近年増加している自殺を予防するための児童精神科との連携など、幅広い内容の講演です。ぜひご視聴ください!

石原 唯史 順天堂大学医学部附属
浦安病院
教育講演 Ⅴ SIDSと感染症-その今日的課題-
紹介文

教育講演Ⅴ(笠井先生)

SUDIの原因としての感染症の割合は低くない。しかし、それがわかることでスティグマが生じる可能性もある。感染症検査のメリットとデメリット、そして正しい感染症検査を行うために必要な知識を解説していただいた。感染症診断にはSUDIに至るまでの情報で事前確率を高める必要があり、検体採取にも方法と死後経過時間への配慮が必要である。また、SARS-CoV-2以外の検査がされていないことも多いが、ウイルス・細菌核酸多項目同時検出を行えばいいわけではなく、その評価を小児感染症専門医に相談する必要もある。この教育講演が、臨床医にも解剖医にも学びが多いものであることは間違いない。

笠井 正志 兵庫県立こども病院
感染症内科
教育講演 Ⅵ 小児循環器疾患と突然死
紹介文

教育講演Ⅵ(山村先生)

小児の循環器疾患と突然死を症例とともに総括的に学ぶことができる。小児の突然死は主に循環器疾患によるものであり、学校における心臓検診やAEDの普及により、突然死の件数は減少傾向にあるものの、遺伝性不整脈や肥大型心筋症などのリスクは未だ高い。早期の発見と救命処置の普及が重要であり、これによって突然死のリスクを最小限に抑えるための取り組みが行われている。本講演では、小児の循環器疾患と突然死を症例とともに総括的に学ぶことができる。

山村 健一郎 福岡市立こども病院
循環器集中治療科

シンポジウム

セッション 演題番号 演題名 名前 所属
シンポジウム Ⅰ S1-1 (仮)乳幼児突然死診断手引策定の経緯 青木 康博 名古屋市立大学大学院医学研究科
法医学分野
シンポジウム Ⅰ S1-2 わが国の乳幼児突然死(仮 沼口 敦 名古屋大学医学部附属病院
シンポジウム Ⅰ S1-3 乳幼児突然死症候群の診断における画像検査、
生化学機能検査、遺伝子検査の役割
松永 綾子 聖マリアンナ医科大学
シンポジウム Ⅰ S1-4 乳幼児突然死症候群(SIDS)診断の手引き改訂に期待すること
~法医学の立場から~
鈴木 秀人 自治医科大学
シンポジウム Ⅲ S3-1 医療的ケア児とは 沼口 敦 名古屋大学医学部附属病院
シンポジウム Ⅲ S3-2 医療的ケア児と過ごすかけがえのない日々 松丸 実奈 特定非営利活動法人にこり
シンポジウム Ⅲ S3-3 病院主治医と在宅医の狭間で 古野 憲司 福岡市立こども病院 総合診療科
シンポジウム Ⅲ S3-4 医療的ケア児の急変に接する 内田 佳子 国立成育医療研究センター
救急診療部
シンポジウム Ⅲ S3-5 CDRでの個別検証・概観検証からみた医療的ケア児の死因究明 佐々木 理 天使病院 こどもメディカルセンター
小児科
シンポジウム Ⅲ S3-6 予防のためのこどもの死亡検証(Child Death Review)に関する
国の取り組みについて
井本 成昭 こども家庭庁成育局母子保健課

一般演題

セッション 演題番号 演題名 名前 所属
一般演題 Ⅱ O2-1 小児救急患者の死亡例の対応状況と課題
~福岡県重篤小児患者調査から
賀来 典之 九州大学病院 救命救急センター
一般演題 Ⅱ O2-2 小児の院外心停止症例に対する
小児集中治療医の果たす役割
小林 匡 北九州市立八幡病院
小児救急センター
一般演題 Ⅱ O2-3 当院における来院時心肺停止症例の検討 神吉 直宙 姫路赤十字病院小児科
一般演題 Ⅱ O2-4 防ぎ得る死ゼロをめざして:
当院の院内虐待対応チームの取り組み
野口 佳絵 北九州市立八幡病院
小児救急センター
一般演題 Ⅲ O3-3 非医療管理下の分娩、
いわゆる産み落としによる死亡事例の検討
千葉 文子 千葉大学医学部法医学
一般演題 Ⅲ O3-4 千葉大学法医学教室の未成年者解剖の傾向、
司法解剖はCDRに用いる必要があるか?
星岡 佑美 千葉大学大学院医学研究院法医学
一般演題 Ⅳ O4-1 呼吸循環生理からみた乳児の死亡 北島 博之 大阪母子医療センター 研究所
一般演題 Ⅳ O4-2 院外心停止症例に有用な新しいゲノムバリアント
影響度評価プログラムVarMeter
要 匡 国立成育医療研究センター
ゲノム医療研究部
一般演題 Ⅳ O4-3 「子どもの感染症と突然死」に対する文献的考察 小川 碧 兵庫県立こども病院 感染症内科
一般演題 Ⅳ O4-4 乳児の睡眠環境調査「ねんね1000」プロジェクト 大野 美喜子 産業技術総合研究所

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